SHOKKI MAGAZINE

2016年02月02日

マイセンの偽物・贋作・コピー品の見分け方について

マイセンの偽物の見分け方について

 

マイセンの偽物の流通に関して

高級ブランド品には、ほとんど存在する偽物・贋作品。

マイセンの商品に関しても同様でして、超高級な磁器・陶器・食器・人形など多数の商品を出しておりますので、偽物・贋作が高級ブランドバッグに比べるとブランドバッグ程多く流通しているわけでは、ありませんが偽物・贋作品が多いのも事実です。

 

そんな高級ブランドのマイセンですが、商品が偽物かどうか、贋作ではないか確かめる真贋が大変難しいと言われております。

 

少しでも素人・マイセン初心者の方が偽物か判別できるように記事をまとめました。

大切なブランド食器等を中古リサイクルショップやオークションを購入する際に是非ともこの記事を参考に確かな商品を購入して頂ければ、偽物・贋作品を出来る限り流通させないためにも参考にして頂ければ、と思います。

 

※あくまで、当社における基準になりますので、偽物・贋作品であるかどうかこの記事によって証明は出来かねてしまいます。

そして、答えは100%ではありません。マイセン様が情報を公開していないからです。

この記事ブログは私共が基準にしている情報をまとめたものになるだけですので、その前提は忘れないでおいて頂ければ、と思います。

 

現在、マイセンの偽物に関して、偽物が結構インターネットオークションや最近はやりのフリマアプリ等で売られているのを良く目にします。

偽物を見分ける答えは常になく、新しい偽物・より正確な贋作品がどんどん出てくる世の中ですので、心構えも踏まえて色々説明させて頂きたいと思います。

マイセンの偽物に関して、良く御質問を頂きますので、弊社の真贋(偽物、贋作を見抜く)ポイントをお伝えさせて頂きます。

 

偽物のポイント

  • まずは当たり前ですが、ロゴがちゃんとあるかどうかを確認して下さい。
  • ペイントのかけ方に対して綺麗にちゃんとペイント出来ているか
  • 商品にがたつきがないか確認して下さい。

sword_2

 

偽物の双剣マークの特徴

マイセンマークはマイセンの真贋をする上で、まずは見なくてはいけない大事なポイントです。

ただ真贋しコピー品を見抜くうえで大事なマイセンの双剣マークは年代によって変化しております。

『本物のマイセンマーク(双剣マーク)じゃないっぽいんだけど、マイセンマーク(双剣マーク)って年代によって違うし、もしかしたら本物なのかもしれないなぁ・・・』と思う方も多いはず!!

中々見ずらい所ではあります。

ですので、下記にマイセンマーク(双剣マーク)の画像をまとめましたので、ご確認下さい。

マイセンのマーク一覧マイセンのロゴマーク一覧表

 

上記の表を見ながら、商品の本物かコピー品か見てもらうと分かりやすいです。

結構ネットオークションやフリマアプリ等で出品されている偽物に関しては、新しい商品なのに、なぜか古い双剣マークを使ってたりの矛盾があったりすることが多いです。

もし、ネットオークションやフリマアプリ等で商品を購入する場合、購入時期や入手経路等を確認するとある程度、上記のロゴとの矛盾や『分からない』といった返答が来るはずです。

その場合は、購入するのは要注意が必要ですね。

ちなみに補足として、ネットオークションで中国製の粗悪なマイセンのコピー品が流通しており、マイセンの双剣マーク下の部分に本来は書かれていないはずので【Since ○○○○】といった商品があります。

これは中国の偽物として多く出回っておりますので、作りも雑で簡単に分かり易いんですが、気を付けて下さい!

マイセンの双剣マーク偽物

 

 

バックスタンプに関しては、プリントは存在しません。必ず手書きで書かれておりますので、そこもご注意して確認して下さい。

 

又、双剣マークに関しては、基本的に手書きで書かれた後に、上から材料が塗られております。

そのまんま磁器を焼き終わった後に上からマークを各場合はございません。

贋作には結構明らかに焼いた後に上から書いたと思われるような商品が多く見られます。

マークの書き方や、上薬に関しても注意が必要になりますね!

マイセンの双剣マーク磁器作品

 

マイセンのアラビアンナイトの偽物

マイセンのアラビアンナイトはマイセンの中でも非常に人気の高い商品でして、かなり高額です。

アラビアンナイトはマイセンのペインターでも極少数のペインターのみしかかけない商品で、かつゴールド等で装飾をしているため、非常に高額となっているようです。

 

マイセンのアラビアンナイトはパッと見は、普通の落書きっぽいので、真似している偽物・贋作が多く流通しておりますので、要注意が必要になります。

マイセン アラビアンナイト画像

 

マイセンのカップの偽物

マイセンのカップも偽物の流通が多くございます。

最近は中国からのマイセンのコピー品カップが日本に結構な勢いで入ってきているようで、カップ&ソーサー等も注意が必要な商品になります。

 

ただ、カップ&ソーサーだから、アラビアンナイトだから、ブルーオニオンだからといって商品毎に細かく真贋のポイントが違うわけではなく、基本的に上記に記載した【双剣マーク】のポイント等の情報を確認して頂ければ、ある程度のレベルでの真贋は出来ると思います。

 

3つのマイセンの偽物

①磁器自体は本物であるが偽物の商品

ヨーロッパのペインターが本物のマイセンの白磁を使って、マイセンの絵付師を真似てペインティングした贋作。

こちらに関しては、ポーセリン・アートとかポーセリンペインティングとかポーラセーツという呼ばれ方をしており、割と流通しております。

上手であれば上手であるほど、真贋(偽物か見極める事)が難しくなってきます。

最近は偽物のペインターのスキルが非常に上がってきており、専業の我々でも判断出来ない場合も物も結構多いです。

偽物として分かりやすい白磁はペインティングはあまりマイセンっぽくなくて、金装飾に関しては異常なくらい過剰に行われている場合があったりも致します。

後は、ペイントの剥げが結構目立つ作品やペイントが落ちてしまっているような白磁・磁器等もコピー品の場合が多々ありますので、要注意が必要です。

マイセン 白磁 金

 

②偽物として生まれた物が本物を凌駕し、本物になった偽物

モーリッツフィッシャー・フォン・ファルカシュハージ(Moritz Fischer von Farkasházy, Farkasházi Fischer Mór)という人物をご存じでしょうか?

モーリッツフィッシャーとは実はヘレンド(同じくブランド食器の有名ブランド)に在籍していた人間です。

そのモーリッツフィッシャーが作った作品がまさに【偽物として生まれた物が本物を凌駕し、本物になった偽物】にあたります。

↑上記の【偽物として生まれた物が本物を凌駕し、本物になった偽物】という言葉だけ見ている良く意味が分からないですね!

 

ヘレンドは以前はブランド食器や磁器・陶器などを取り扱っている修復(リペア)の会社でした。

中国製の高級ブランド洋食器やマイセンなどを中心に取り扱っていたみたいですが、あまりの技術力の高さで王様やプロの美術家や美術関係の人等が見ても全く分からないくらいの出来栄えで商品の仕上げを出来たそうです。

そのことから誰もが見分けが付かなくなり、今現在でも偽物なのに本物として取引されている商品が存在します。

 

ヘレンドの食器

 

③最後はもちろん『完璧な偽物商品』です

最後は、もちろんマイセンとは全く関係のない贋作の商品です。

こちらに関しては、マイセンの磁器・白磁なども使っておらず、プロの専門家が見てもコピー品だと分かる製品で、土づくりからペインティングまで全くマイセンとは見ず知らずの第三者が製品を作り上げております。

かなり古い商品と言われて売られている事も多々あり、『マイセンは古くて歴史のあるブランドだから年代が古いからと言えば誰も分からないだろう!』といったスタンスの方もいます。

アンティークと偽物とは大きく違います。(当たり前ですが・・・w)

 

アンティーク作品としてであれば、良く確認をして本当に同じようなアンティークがあるのか?

アンティークの年代はいつ頃でマークと年代はあっているか?

装飾はしっかりとされており、無駄に荒かったりしないのか?

磁器・白磁が汚れていたり、くすんでいたり、難有の状態だったりしないのか?

偽物は綺麗でない商品が多いので、商品自体綺麗か?

等を確認して、偽物・贋作・コピー品を間違って入手してしまわないように心がけしましょう^^

マイセン・コピー品・贋作・偽物

 

マイセンの本物を購入するためのアドバイス

当たり前になりますが、一番はやはり正規店で購入することをオススメしております。

マイセンの関しては真贋が非常に難しく我々プロでも時として真贋が分からないような商品が結構あります。

マイセン自体の真贋が難しい理由としては、一点一点手作りでマイセン職人さんが作られている点も挙げられます。

手作りで商品を作っている=手作りで作れる商品と言う事になります。

中には本当に凝って作られていて全く分からない商品もあるくらいです。

 

手作りで作っている商品のため、同一の商品を見たところで本当に若干色合いやカラー、ペイントが違う事もあります。

ですので、偽物を見た時にもまずこれは職人さんによってたまたま若干ちがうだけなのか、それとも偽物として違うのかという部分に関して、見定めております。

 

過去には美術商を持っている業者が平気でネットオークションに偽物を販売していたのを目にしました。

(おそらく故意ではないと信じたいですが、逆に故意でなければ美術商としての真贋能力を疑います!笑)

それくらい、マイセンの真贋技術は難しいです。

特に最近は中国製の非常に良くできた、スーパーコピー品等も出回っているようですし。

 

一応アドバイスできる点としては、

作りが雑でないか

ひたすらインターネットで検索して本物の画像と見比べる

※同じ商品の画像がない場合は、似たような商品を見て作り等を細かく見てください。

・商品に違和感を感じないか?ガタつきや、配色・ペイント等。

 

以上がお伝え出来る箇所になります。

基本的に、マイセンの偽物に問わず、コピー品はブランドでも、食器でも、時計でもそうですが、作りが雑になる場合がほとんどです。

理由としては、作りをわざと雑にしない限りそれなりに制作コストが正規品近くかかってきてしまう場合が多いので、コピー品としての意味(制作コストを浮かして安く売る。)がなくなってしまうからです。

 

 

マイセンの本物を触った事がない、本物の商品も見たことがない方は購入をオススメしません。

 

本当に価値の高いアンティーク品や、高級磁器・陶器等は購入をするのにもそれなりの知識があって出来るものです。

全くの知識がない方は、最初はちょっと高いとは思いますが、マイセンの正規店(http://www.meissen-jp.com/shoplist/kanto_koshinetsu.html)にて購入した方がいいと思います。

 

それでも、ネットオークションやフリマアプリで購入を検討されている方は、従来の相場の6-7割くらいの価格で取引されているので、ダメ元でやってみても良いでしょう!

 

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